PDA
前回の胃拡張‐胃捻転症候群に引き続き、症例報告を
PDA、ご存知ですか?
子犬の時に見つかることの多い、先天性心疾患で「動脈管開存症」ともいいます。
胎児のときにあった動脈管が、生後も閉鎖せず血行動態に異常をきたす病気です。
生後2カ月のマルチーズ×プードルのMちゃんも、ワクチン接種で来院した際の身体検査で心雑音がわかりました。
エコー検査の結果、やはりPDA。
この病気は放っておくと左心不全が進行し、早くに亡くなってしまいます。
治療の第1選択は、外科的手術。Mちゃんも生後2か月、1.0kgで手術に臨みました。
こんな小さい子が麻酔をかけられる姿は胸が痛みます・・・
黄色い印のところが、問題の「動脈管」です。
麻酔も手術も問題なく、終了!
小さな体に大きな傷ですが、術後は元気いっぱいなMちゃんです
今回胸部外科手術ということで、笠岡のI先生、福山のH先生にもご協力いただきました。
ありがとうございました!!
by yasunaga_dog-cat | 2015-04-25 12:00 | 診療 | Trackback | Comments(0)