胃捻転‐胃拡張症候群
先日、体重60kgのグレートデンのPちゃん、お腹が張っている、元気ないと来院されました。
↓ こちらは術後元気になったPちゃん。
レントゲン検査の結果、「胃拡張‐胃捻転症候群」と診断。
大型犬を飼われている方はこの病名ご存知の方が多いのですが、放っておくと死に至る病気です。
捻転
↓
血流障害
↓
胃の虚血、壊死
↓
壊死部で穿孔
↓
腹膜炎
↓
敗血症性ショック
↓
死亡
今回も緊急手術として対応しました。
開腹すると、ガスで胃がパンパン・・・
Pちゃんは胃が180°捻転していました。
胃の近くの脾臓も血流障害を受けていたので同時に摘出し、無事手術は終了
傷口は痛々しいですが、術後の経過も良好でまた元気なPちゃんに!
元気すぎてぶれてますが・・・
吐きたくても吐けない、食後に運動してしまった、お腹が張ってぐったりしているなどの症状は
この病気が疑わしいです。
放置すると数時間で死亡する場合もありますので、みなさん気を付けてくださいね。
by yasunaga_dog-cat | 2015-04-21 14:40 | 診療 | Trackback | Comments(0)